北欧音楽発信サイト「Nordic Playlist」とプレイリストビジネスがアツい理由

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音楽ストリーミングサービスが激化する中、欧米圏ではプレイリストビジネスがアツいことになっています。

ストリーミングサービスのイントロとして

従来のオリコンチャートのような売り上げ主体のランキングはCDが売れない欧米圏(特にヨーロッパ)では全く意味をなしません。欧米圏ではCDのようなフィジカル媒体は低迷し、すでにストリーミングサービスを用いて音楽を聴く人がほとんどです。また、このストリーミングサービスの特徴として「数千万曲にいつでもリーチできる」、「ビッグデータを用いたリコメンド機能」が挙げられます。前者に関しては、誰でも気軽に数千万曲の中からプレイリストを組むことができ、後者に関しては最適化されたアルゴリズムがリスナーに適した曲を次々と紹介してくれます。

なぜ、プレイリストがアツいのか?

イントロで紹介した通り、売り上げが意味をなさなくなったとしても、一つの指標として売り上げ、さらに言うと再生回数は重要かもしれません。しかし、リスナーとテクノロジーの向かう方向は間違いなく「リコメンド」と「ディスカバリー」です。好きな雰囲気、気分、場所、時間に最適な曲を選んでくれる。または、好きなアーティストと似たテイストの曲が集められたプレイリスト。さらにもう一歩進むならば、好きなアーティスト、著名人、友達のプレイリストから「リコメンド」と「ディスカバリー」体験ができるならば、時代のベクトルに則しているわけです。(そんなプレイリスト界に一緒に参入したい仲間を緩募です)

 

前置きが長くなりましたが、『Nordic Playlist (ノルディック プレイリスト)』が何故、こんなにクールなのかということをば。

 

【Nordic】というカテゴライズがクール

Nordic (ノルディック)、つまり北欧5カ国(アイスランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド)という地域に限定してブランディングしています。ヨーロッパの音楽といえばロンドンオリンピックで衝撃的なアーティストセレモニーを演出したイギリスを初め、アーティスティックな国のフランスが二大巨頭として存在します。ヨーロッパの音楽といえば、やはりこの二国の存在感が強烈です(ジャンルによるかも知れませんが)。この中で、ノルディックという地域にカテゴライズしてる点は今までなかったので、私たちにとっても新たなディスカバリーポイントになるのではないでしょうか。UIもサムネイル写真もクールで2クリックでプレイリストを再生できるのも素敵です(※日本国内では再生不可、スポティファイのサービス開始を待ちましょう)。

北欧の有名アーティストが北欧オンリーでプレイリストを作成

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このサイトの主なカテゴリーは4つあります。

・Nordic Playlist

・Nordic Top 10

・DJ mixes

・Up and Coming

ご察しの通り、キュレーターも曲も全て北欧オンリーです。

それでは一つずつ簡単に紹介します。

Nordic Playlist

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北欧の有名アーティストが毎週一人 (1グループ)フィーチャーされ、インタビュー記事とともに10曲のプレイリストを紹介。さらにこの10曲の選び方がとても面白く、北欧5カ国からそれぞれ2曲ずつ、計10曲を選ぶという粋なルールがあります。

Nordic Top10

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このカテゴリーは5カ国それぞれの売り上げと再生回数の週間トップ10を紹介。しかし冒頭で触れたように、北欧ではほとんどCDが売れなくなっているので、再生回数の比重が多いTop10のプレイリストだと思います。ここでこのカテゴリーを敢えていれたのもバランスが取れてていいのかもしれませんが、需要は少ないのではないかと個人的に感じます。

DJ Mixes

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北欧アーティストによる60分のDJ ミックス。

Up and Coming

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このサイトの運営サイドが気になるアーティストを紹介するコーナー。すでに売れているアーティストではなく、今後来そうな北欧アーティストをフィーチャーしている発掘プレイリストです。サイトがメディアとして力を持てば、このコーナーから新たな有名アーティストが誕生する、ということもあるのではないでしょうか。

 

最後に

音楽ストリーミングサービスがすでに生活の一部となった欧米では、プレイリストビジネス・サービスが面白いことになっています。日本では国内ストリーミングサービスがあるものの、私たちの生活には根付いていません。今後スポティファイが国内でサービスを開始したら日本人がどのような反応を示すのかは未だわかりません。もし、生活の一部として存在感を持ったならば、プレイリストを使って日本の曲を世界に発信することはもちろん、企業ブランディングやイベントにプレイリストの役どころは数えきれません。今回この「Nordic Playlist」を偶然発見し、UIがクールなだけではなく、コンセプトや地域の発信力にデジタルミュージックを用いている点に心動かされ注目してみました。